「仕事ができる!」と評価されるビジネスマナー大公開!

「係長様?○○株式会社様?」相手のことは何と言う?

自分が勤める会社の人が「身内」だとしたら、取引先やお客様は「他人」になります。そのような方をどう呼べばいいのかも是非知っておきたい基礎知識です。

・「役職名」の後ろに「さん」「様」は絶対につけない!

電話などで時に多くあるのが、「佐々木課長様はいらっしゃいますか?」というもの。自社の上司でも役職名に「さん」や「様」はつけないとお話しましたが、同様にお客様の役職にも「さん」や「様」はつけません。これは対面して会話するときも同様です。相手を敬おうとする余り、「課長さんは」と言ってしまいそうですが、それは厳密なマナーに照らし合わせると「二重敬語」として失礼な物言いになってしまうのです。違和感があるかもしれませんが、「課長は」とか「佐々木課長は」と言うだけで相手を敬っていることになりますから、安心して慣れるようにしましょう。

・個人には「さん」や「様」、団体には「御中」が基本!

これもよくあるパターンですが、「○○係様」と部署名に「様」を使うのはNGです。NGというより、笑われます。会社や部署などの団体につけるのは、「御中」。返信用封筒などで「○○係 行」と書かれたものがありますが、これをそのまま投函するのもNGなんです。「行」を二重線で取り消して、横に「御中」と書くのがマナー。返信用封筒なので、自社のことを「御中」と表現できないので、謙遜して「行」と書いているので、きちんと相手を敬う「御中」に書き直すことは、最低限の礼儀といえます。

・「さん」と「様」との境界線は?

お客様を敬う意味で使う「さん」と「様」の境界線はどこにあるでしょうか。魚屋さんなどでは、「お客さん!今日はカレイが安いよ!」と「さん」付けですが、デパートやスーパーでは「お客様」と「様」を使っています。どちらも顧客を敬っていることに変わりはありませんが、「さん」の方が低く見られているように感じなくもないですね。

目上の方や年上の方には「様」、自分と同世代か若い世代には「さん」と使い分けるのもひとつの線引きになります。また、親しみを込めて「さん」を使うこともあります。「様」だと堅苦しく、他人行儀に感じられることもありますから、相手とどこまで距離が近くなっているかで使い分けるのも大切ですね。