「無礼講」の意味を知って、失敗を回避しよう!

忘年会や新年会など、社内の人間が一同に会して行なわれる「お酒の席」。ここで上司から「今日は無礼講で」と言われることがありますが、部下にとっては厄介な言葉だったりします。「無礼講」の意味と上司への対応を履き違えると、「無礼講」なのに「無礼な奴め!」と思われかねないからなんです。

そもそも「無礼講」とは、役職や身分の上下を忘れて宴を楽しむことを意味しています。つまり、社長も一般社員も同じ立場で酒食を愉しもう!という言葉のはずなのですが、そこにも「最低限のマナー」はついて回ると考えるべきです。

「身分の上下を忘れて愉しむ」の意味を勘違いして、「おう、係長!飲め飲め!」と部下がやったらどうなるかはわかりますよね?「愉しむ」という言葉の中に、「ある程度のマナーを守って」が含まれることは言うまでもないことなんです。この場合、「自分は愉しい」かもしれないけれど、絡まれた「係長は愉しくない」ことまで考えが回っていないのが大きなミスです。

では、いつも通りにかしこまっていればいいのかというと、そうもいかないのが厄介なんです。「無礼講だと言っているのだから、かしこまってばかりではダメ」ということですね。普段仕事中にはできないような会話を上司としてみる(腹を割って話す、まではいかなくても)、上司と一緒に『愉しむ』ことが肝心なんです。

「無礼講」で失敗するのは、「自分だけ愉しければいい」と考えて先輩や上司など周りに絡む人と、性格もあるのでしょうが、警戒しすぎておとなしくし過ぎて興を削いでしまう人の2パターンです。「役職を忘れて、自分もみんなも愉しむ」のが「無礼講」の本当の意味であることを忘れずに、特に上司・上役に対しては「愉しんでもらう」ことも考えて行動しましょう。

意外?自己紹介は短い方が印象に残る!!

これから、新人歓迎会での阿部くんと遠藤さんの自己紹介を書いていきます。2人のスピーチを聴いて、どちらが印象に残ったかを考えてみてください。

・営業に配属されたの阿部くんの自己紹介

『本日付で営業課に配属となりました阿部と申します。私は鹿児島生まれで、小学校を卒業と同時に家族で東京へ引っ越してきました。大学では経済学を専攻し、市場原理主義経済の現状と今後についての研究をしてきました。趣味はサッカー観戦で、間もなく始まるワールドカップが楽しみです。座右の銘は「質実剛健」です。未熟者で至らない点が多々あると思いますが、ご指導、ご鞭撻の程、よろしくお願い致します。』

・経理に配属された遠藤さんの自己紹介

『本日から経理課に配属されました遠藤と申します。未熟者ですが、よろしくお願い致します。』

いかがでしょうか。皆さんは阿部くんと遠藤さんのどちらの挨拶にインパクトを覚えましたか?

・挨拶は短く最低限にまとめる方がパンチが効く

20年以上前、筆者が採用された全国規模の企業は、東京で全国の新入社員研修を行なっていました。123人が自己PRとして、阿部くんや遠藤さんのようなスピーチをさせられたのですが、そのときの1人が、『東京の松田(仮名)です。』と一言で終わらせたんですね。私を含むほかの人はあれこれ話していましたが、20年以上経って覚えているスピーチは東京の松田くんのものだけです。『あ、東京の松田くんって凄い短いスピーチした人がいたな』と今でも思い返すことがあります。

また、ある年に優勝したプロ野球チームのインタビューでも、インパクトのあるシーンがありました。監督と主力選手がひな壇に座って、順番にコメントしていくものでしたが、5人目くらいから時間がなくなってしまい、「後の方は短めでお願いします」と注文が入りました。その中で、ある主力選手が、「ウッス!」とだけコメントし、その場は大爆笑。見ているこちらも大爆笑でした。他の選手が何を話していたかは、今は覚えていませんが、その「ウッス!」だけは今後も忘れることはないでしょう。

どちらも極端な例ではありますが、インパクトを与えるという点では非常に有効なスピーチだったことは、記憶に残っているのが彼らだけということからも解りますね。自分をアピールするには、まずは強烈なインパクトのある自己紹介から、ということです。

・覚えていますか?

この文章を読んでいただき、ありがとうございました。最後に一つ質問ですが、例に出した阿部くんの「出身地、趣味、座右の銘」を上の文を見ないで答えられますか?(笑)

してはいけない雑談とは?反感を買いやすい会話内容はこれだ!

仕事中や仕事でのお付き合いをしている人とは「仕事の話しかしない」かというと、そんなことはありません。時には雑談や冗談などでコミュニケーションを図ったり、場の雰囲気を明るくすることも大切です。「今日の雨はヒドイですね」とか「この暑さには参っちゃいますね」という他愛のない話も、立派なビジネストークの入り口なんですよ。

しかし、どんな話をしてもいいわけではありません。相手によって、また一般的にタブーとされている話題も沢山あります。では、どんな話題がタブー視されていて、反感や関係の悪化を招くのか、その一部をご紹介しましょう。

・政治と宗教の話はこちらからは絶対にしない

相手が信心深い人だったり、特定の思想・信条をもって政党や政策を支持していることは決して少なくはありません。相手がどのような人かを知っているときはまだしも、初対面や主義思考がわからない人への会話には要注意です。

・批判や悪口と思われるような話し方をしない

相手の趣味や関心事がわからないときには、遠回しに相手の好きなものを引き出すようにします。例えば、「今年の巨人は弱いですね」と巨人ファンの相手に言ってみたらどうなるでしょうか。中には「ホント、どうにかならないかな」と同調してくれることもあるでしょうが、多くは「何だ?ケンカ売ってるのか?」と気分を害することになります。

そういうときは、「今年は広島が勢いありますね」と「誉める」方向から相手の様子を伺うといいでしょう。もし広島ファンの方だったら嬉しい話題に花が咲くでしょうし、それ以外のファンの方なら、「いや、阪神だって頑張ってるよ」と応援チームを推して来るかもしれません。その時に、「阪神ファンですか?」と話を更に進めてることも、盛り上げることもできるでしょう。相手のデータを一つでも多く持っているのは、取引きをする上で非常に有利になります。相手の気分を良くした上でのビジネスが順調になりやすくなるのは想像できますよね?

・情報を掴んだら、意気投合できる努力を!

折角手に入れた情報ですから、それをスルーしてしまうのは勿体無いことです。相手に合わせた円滑な人間関係を築くのも、仕事の上では重要なことです。特に長いお付き合いを望む場合は、相手に合わせつつ、距離を縮めていく努力を怠ってはいけません。

上司への「ほうれんそう」で良好な職場関係を築こう!

入社してから暫くは、自分で仕事を見つけることよりも、上司や先輩から与えられる仕事をこなすことが多いでしょう。そうなると欠かせないのが、仕事を指示した人とのコミュニケーションです。その仕事に関しては、上司や先輩への「ほうれんそう」を疎かにしてはいけません。

・「ほうれんそう」とは何か

小学校のスローガンにも、言葉の頭文字をつなげたものがあったでしょう。「おはよう」「ありがとう」「失礼します」「すいません」の「おあしす」などは有名ですね。「ほうれんそう」は3つの言葉の頭文字をつなげたもので、「報告(ほう)「連絡(れん)「相談(そう)」がキーワードになっています。いずれも意思の伝達や仕事の進捗状況などを伝えるために必要な事柄で、自分は勿論、仕事を任せた人もその仕事がどのように、どこまで進んだかを把握することができます。

①報告の「ほう」:仕事は任された側だけでなく、任せた側にも管理・監督責任のあるものが多く、その仕事がどういう状況になっているかを把握しなければいけません。任せた側(上司や先輩)が仕事の進み具合を知るためには、任された側(部下や後輩)からの報告が必要です。「あの仕事はどうなった?」と訊かれる前に、また訊かれたときにきちんと報告できるようにしておくことは、仕事を進める上でとても重要な事柄です。

②連絡の「れん」:仕事を進めていくうちに、相手方から上司宛てへのメッセージなどを伝えられることがあります。また、自分の体調が思わしくなかったり、先々で仕事に影響のある予定についてなどは事前に連絡しておくことでトラブルを回避することができます。

③相談の「そう」:仕事でどう動いたらいいのか自己判断できない場合や、単純に何をしたらいいのか判らないことがあったときには、一人で抱え込まないようにしましょう。相談をすることによって前に進むことも大切です。「聞くは一時の恥、知らぬは一生の恥」という格言もあるくらいですから、人から教わり、自分の経験や知識として身に着けていくことも、仕事をする上では欠かせないコミュニケーションのひとつです。

・「一を聞いて十を知る」、応用力を磨こう!

「解らないことは訊け」と書きましたが、同じことを何度も訊いたりしない努力や、訊いたことを応用して別のことに活用することも大切です。「それ、前にも教えたぞ!」とか「この前教えたことを考えれば解るだろ!」と思われるようになってはいけません。上司も先輩も自分の仕事を持ちながら、あなたへの仕事をアシストするわけですから、「また同じ質問してきたな」ということになると、評価が下がってしまうのは仕方がないでしょう。「ひとつの事柄を訊いて、十の事柄に活かす」。訊いたことだけをこなすのではなく、応用力を磨いて「できる人」を目指しましょう。